マウスピースを長くを使うには

デンタルマウスピースと一言で言っても、形状や用途もさまざまです。使用目的によって違いもありますが、なるべく長く使い続けられたらと誰でも思うものでしょう。正しいお手入れをして、適切な使用方法で使い続けていれば、適度に長持ちして使うことができますが、さらに細やかなポイントをおさえて使用することで、より長持ちをさせることができます。

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マウスピースの臭いの原因、日頃のお手入れについて

まずは使用後に正しい洗浄を怠らないことが、ひとつの長持ちポイントです。私たちの口の中には約700種類の細菌が存在していると言われており、口の中に入れて用いるデンタルマウスピースは当然のように、この細菌が付着します。これらは匂いや黄ばみの原因にもなりますし、放っておくと歯石もつくような状態になってしまいます。

上記のような状態を作り出さないために、日々清潔さを保つ洗浄が大切になってきます。

①歯ブラシで軽く磨く
②マウスピース専用洗浄剤で洗う
③歯科医院で洗浄してもらう

毎日のお手入れこそ、長持ちさせる一番の方法です。こちらでご紹介している洗浄方法はシンプルで簡単にできるものばかり。デンタルマウスピースを使用して外す際に“ついで洗い”の習慣をつけて、長く清潔に使用していきましょう。

デンタルマウスピースを長持ちさせるコツは、マウスピースそのものを良い状態に保つことでしょう。変形や破損、着色などは劣化の原因になります。そこで避けた方が良いことのひとつが、マウスピースを装着したままの喫煙です。タバコに含まれるニコチンやタールなどの化学物質が、マウスピースに汚れとして蓄積したり、着色、素材へ影響を及ぼします。では、マウスピースを外していれば喫煙をして良いかというと、率直に言うと喫煙は口腔内の環境を悪化させる原因のひとつでもあるので、治療に与える影響はゼロとは言えません。マウスピースを装着している状態での喫煙は当然避けることと、治療中は禁煙の方が効果も、マウスピースの長持ちにもつながるでしょう。

マウスピースは取り外しが自由にできますので、飲食の際には必ず取り外すようにしましょう。もちろん間食も同様です。「ちょっとだから、少量だから…」と量が問題なのではありません。食べた後は必ず食べカスが口の中に残りますので、その食べカスから菌が増殖したり、口腔内の環境を悪化させます。ガムやキャラメルなど粘着性あるものはマウスピースについて不衛生な状態を作り出します。どのような場合でも、飲食の際は外すようにしましょう。
飲み物も同様です。果汁や糖分が含まれるジュースなどはマウスピースと歯の隙間に入り込み、虫歯の原因にもなります。紅茶やコーヒー、ワインなどは着色の原因になります。


長持ちさせるコツは何と言っても、日々のお手入れを行うことと、口腔内を常に清潔な状態に保つこと。マウスピースを清潔に保つこと、マウスピースを長持ちさせることは、より良い治療結果など、全てにつながっていくのです。
そうは言っても、使用している頻度、症状の程度によって使用後も交換時期も変わってきます。使い古した、状態の悪いマウスピースは症状の改善が見込めませんので、適切なタイミングでマウスピース交換をしつつ、日々のお手入れをして良い状態を保つようにしていきましょう。