マウスピースの使用に副作用はありますか?

マウスピースの使用にはいくつかの副作用が発生する可能性がありますが、これらは通常軽度であり、適切な管理と調整によって軽減または解消できることが多いです。以下に、一般的な副作用と対処方法について詳しく説明します。

マウスピースは、特に睡眠時無呼吸症候群や歯ぎしりの治療で使用される場合、下顎を前方に保持するよう設計されていることが多く、これが初期に顎や歯に不快感や痛みを引き起こす原因となることがあります。このような症状は、マウスピースのフィット感を精密に調整することで改善される場合が多いです。適切なフィット感の調整は、歯科医師による定期的な評価と調整によって行われます。また、患者がマウスピースに慣れるにつれて、これらの症状は徐々に減少することが一般的です。

マウスピースを口に入れたときに体が異物と反応して過剰に唾液を分泌することがあります。また、マウスピースが口を開いた状態を保つため、口の乾燥を感じることもあります。これらの症状は、使用を続けることで体が徐々に適応し、症状が自然に減少することが多いです。唾液の過剰な分泌には時間が経つと自然に落ち着くことが多いが、持続する場合は歯科医師に相談することが推奨されます。

不適切なマウスピースは、口内の特定の部分に摩擦や圧迫を引き起こすことがあり、これが口内炎や歯肉炎の原因となることがあります。定期的な歯科医師のチェックにより、これらの問題を早期に発見し、適切な対応を行うことが可能です。マウスピースの材質やデザインの見直し、さらには使用方法の指導を通じてこれらの問題を予防することが重要です。

長期間にわたりマウスピースを使用すると、一部の患者で咬合が変わることが報告されています。これは、マウスピースが顎の位置を変えることによって引き起こされる場合があり、使用を停止した後は通常は元の状態に戻りますが、変化が持続する場合は専門家に相談することが重要です。


これらの副作用は個人差があり、全ての人に共通するわけではありません。マウスピースの使用に際しては、副作用が発生した場合に速やかに歯科医師に相談し、適切な対策を講じることが推奨されます。また、マウスピースは定期的に歯科医師による検査を受けることで、適切な調整が行われ、快適に使用できる状態を維持できます。これにより、使用中の不快感を最小限に抑え、効果的な治療を継続することが可能です。