デンタルマウスピースは何でできている?

マウスピースはその名の通り、口の中に装着して用いるものです。基本的には就寝中はずっと装着しているので、長時間の使用が基本となります。だからこそ、気になるのが素材です。直接口の中に入れるものだから、素材が安全であるか、重要なポイントです。

マウスピースは歯に力をかけるように歯列矯正目的に使用されるものから、いびき、無呼吸症候群など、気道を確保するために使用するなど、その目的はさまざまです。そのため、素材や厚みなども目的によって異なってきます。

口腔内の症状でデンタルマウスピースを用いた治療をする際、歯科医院で作成するデンタルマウスピースの素材はポリウレタンの素材です。歯型に合わせて作成され、多少弾力性があるものの、原型をとどめるほどの硬さです。

歯列矯正用に開発されたマウスピースをインビザラインと言います。これはマウスピースを用いて歯列矯正を行っていくもので、歯列矯正の中でも比較的新しい治療方法です。
インビザライン矯正に用いられているマウスピースは、基本はポリウレタンの素材でできています。これはインビザラインが発売されてきてから、この素材でやってきましたが、2013年には新素材「スマートトラック」が導入されて、従来より高い弾力性と、より持続的かつ密着度が高く、より矯正に向いた素材も登場しています。

歯ぎしり対策、いびき防止などを目的として市販で販売されているデンタルマウスピース。
就寝時にはめて眠るだけで改善が見られると言う代物ですが、これらの素材は一般的にはシリコンが用いられています。シリコンは人体には無害と言われており、医療、食品、化粧品、美容関係でも多く使われています。ポリウレタンで作られたものと違う点は、手で曲げられるくらい柔らかい形状です。


治療で用いられるマウスピースは基本的には透明、または半透明のものが大半です。歯科医院で作成されたマウスピースは基本的に歯型をとって、その人にあった形で歯列にはまるように作られていますので、柔軟性は少なく、反対に市販されているデンタルマウスピースはどんな方の歯型にも合うように柔軟性を持たせた柔らかさが特徴です。どちらにせよ、口の中に直接入れて用いられるマウスピースは安全性が求められますが、どちらの素材も人体には無害と言われている素材ですので、安心してご使用いただけます。