ドライマウス(口腔感染症)とは?その症状と原因

息の臭いに驚いた女性の顔

ドライマウス(口腔乾燥症)とは、唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥する状態のことを指します。通常、唾液は口腔内を潤し、細菌の増殖を防ぐ重要な役割を担っています。ですが、唾液が不足すると、次のような症状が現れることがあります。

目次

・口が乾いてネバつく
・口臭が強くなる
・食べ物が飲み込みにくい
・口内炎ができやすくなる
・虫歯や歯周病のリスクが上がる

・加齢による唾液分泌の低下
・薬の副作用(抗うつ剤、抗アレルギー薬など)
・口呼吸の習慣
・ストレスや緊張
・糖尿病やシェーグレン症候群などの疾患

唾液には 口腔内を清潔に保つ抗菌作用 があります。そのため、唾液が少なくなると細菌が繁殖しやすくなり、以下のような感染症のリスクが高まります。

●口臭の悪化→唾液不足により細菌が増殖し、強い口臭を引き起こす
●カンジダ症→カビ(真菌)の一種であるカンジダ菌が異常繁殖し、舌や口内に白い膜ができる
●歯周病の悪化→細菌が歯ぐきに炎症を起こし、出血や腫れを引き起こす
●虫歯の増加→唾液による自浄作用が低下し、酸による歯の溶解が進行

ドライマウスを予防・改善する方法

スポーツドリンクを飲む女性

ドライマウスを放置すると、さまざまな口腔トラブルを引き起こす可能性があります。日常生活で取り入れやすい予防・改善方法を紹介します。

口の乾燥を防ぐために、こまめにを飲みましょう。特に、就寝前や起床時の水分補給が重要です。

無糖のキシリトールガムを噛むことで、唾液の分泌を促進できます。また、舌の運動にもなり、口腔内の機能を高める効果も。

鼻呼吸を意識し、口が開かないように鼻炎の治療や寝るときのマウスピース使用を検討しましょう。

耳下腺や顎下腺を軽くマッサージすると、唾液の分泌が促進されます。

・水分の多い野菜(きゅうり・セロリ・レタス)を摂る
・辛いものやカフェインの摂取を控える(刺激が強く唾液分泌を抑えることがある)
・ビタミンB群や鉄分を含む食品 を積極的に摂取する

まとめ

ドライマウスは単なる口の乾燥ではなく、口臭の悪化や口腔感染症のリスクを高める可能性があります。特に、矯正治療中の方や口呼吸の習慣がある方は注意が必要です。日常的に水分補給、ガムの活用、食生活の見直しを行いながら、ドライマウス対策を意識しましょう。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。
健康な口腔環境を保ち、快適な毎日を過ごしましょう!

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マウスピースを常時使用する皆様に有益な情報を少しづつアップしていきます。

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