
私たちの口腔内は、会話・食事・呼吸といった日常動作において大切な役割を果たしており、全身の健康とも深い関わりを持っています。そんな口の中の状態を良好に保つために必要なのが「オーラルケア」です。
オーラルケアとは?
オーラルケアとは、歯や舌、歯ぐき、口腔全体の健康を維持するためのケアを総合的に行うことを指します。
歯磨きはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロス、舌ブラシ、うがい、保湿、そしてマウスピースや入れ歯の衛生管理まで、多角的なアプローチが必要です。毎日の積み重ねが、虫歯や歯周病、口臭の予防はもちろん、食事や会話の快適さにもつながります。
オーラルケアの基本を知る|歯磨きだけで完結しない理由
私たちの口の中には約700種類もの細菌が存在しており、そのバランスが保たれていることで口腔内の健康が維持されています。しかし、生活習慣やストレス、不十分なケアによってそのバランスが崩れると、虫歯や歯周病、口臭といったトラブルが発生しやすくなります。
歯磨きだけでは届かない場所があるため、歯間ブラシやフロス、うがい、舌のケアも含めたトータルケアが重要です。
舌ケアの重要性|見落とされがちな口臭の原因
舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白い汚れが付着しやすく、これが口臭の主な原因のひとつとされています。特に乾燥や体調不良時、朝起きた直後などは舌苔が厚くなりがちです。
やわらかい舌ブラシやガーゼなどを使ってやさしく清掃することで、口臭の発生を抑えることができます。ゴシゴシ強くこすらず、表面を軽くなでるように1日1回のケアを続けるだけで、息の清涼感が変わってきます。
唾液の力を引き出す|口内の乾燥対策も重要
唾液には、細菌の増殖を抑えたり、食べかすを洗い流す「自浄作用」があります。ところが加齢やストレス、睡眠中、マスクの長時間着用などによって唾液の分泌が減少すると、細菌が増殖しやすい状態になり、虫歯や口臭の原因になります。
対策としては、こまめな水分補給、よく噛んで食べる、部屋の加湿、口呼吸から鼻呼吸への切り替えなどが効果的です。口の中が乾燥しないように意識するだけでも、オーラルケアの質は大きく向上します。
マウスピース使用時のケアも忘れずに

近年では、歯ぎしり防止や矯正目的、スポーツ用などでマウスピースを使用する人が増えています。しかし、これを正しくお手入れしないと、菌が繁殖しやすく、口臭や虫歯のリスクを高めてしまうことも。
使用後は流水で洗い、清潔な布で水分を拭き取り、乾燥した状態で保管することが基本です。また、週に2~3回程度は専用の洗浄剤でのつけ置き洗いも効果的です。
食事とオーラルケアの関係性
食べ物の内容や食べ方によっても、口腔環境は大きく変わります。砂糖や酸性の強い飲食物、アルコールの摂取が多いと、歯のエナメル質が溶けやすくなり、口臭や虫歯リスクが高まります。
一方で、よく噛むことで唾液が分泌され、口の中が浄化されやすくなります。繊維質の多い野菜や発酵食品を取り入れるなど、食生活とオーラルケアをリンクさせる意識も重要です。
歯科医院での定期チェックもオーラルケアの一部
セルフケアに加えて、定期的な歯科医院でのプロケアも忘れてはいけません。歯石の除去や歯の表面のクリーニング、虫歯や歯周病の早期発見は、毎日のケアでは補いきれない大切なステップです。
歯の状態に合わせて、3ヶ月〜6ヶ月に1回は検診を受けることが推奨されています。
オーラルケアは“毎日の積み重ね”がカギ
オーラルケアとは、ただ歯を磨くだけではなく、舌・歯間・口腔内の乾燥・マウスピースなど、あらゆる面から口内の環境を整える行動のことです。
「少し意識する」だけで、口の中の清潔さは驚くほど変わります。口臭予防、歯の健康、全身の健康にまでつながるオーラルケアを、今日からあなたの毎日の習慣に取り入れてみてください。
