スポーツ用マウスガードとは?

スポーツの種類

スポーツ用マウスガードとは、運動中に起こりうる歯や口のケガを防ぐために口腔内に装着する保護具のことです。主にラグビーやボクシング、空手、アメリカンフットボール、ホッケーなどの接触の激しいスポーツで使用され、「マウスピース」とも呼ばれることがあります。近年では、バスケットボールやサッカーなど、比較的接触の少ない競技でも、安全意識の高まりから使用が広がっています。

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スポーツ中のケガには、転倒や接触による歯の破損・脱臼・唇の裂傷・顎の骨折などが含まれます。とくに瞬間的な衝撃により前歯が折れてしまったり、歯茎を傷めてしまうケースは少なくありません。
マウスガードは、これらの衝撃をクッションのように吸収・分散し、歯や顎の骨、さらには脳へのダメージまでも軽減する効果があるとされています。口元を守るだけでなく、脳震とう(脳しんとう)のリスクを減らすという点でも注目されています。

スポーツ用マウスガードには大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

歯科医院で歯型をとって作るオーダーメイド品。もっともフィット性が高く、呼吸・会話への影響も少ないため、本格的にスポーツを行う方に最も推奨されます。

お湯で柔らかくし、自分の歯列に合わせて成形するタイプ。スポーツショップやドラッグストアでも購入可能で、ある程度のフィット感が得られます。

歯科医院で歯型をとって作るオーダーメイド品。もっともフィット性が高く、呼吸・会話への影響も少ないため、本格的にスポーツを行う方に最も推奨されます。

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スポーツ用マウスピースの選び方

パフォーマンス向上にも効果が期待される?

マウスガードの主な目的は「ケガの防止」ですが、近年では運動パフォーマンスの向上にもつながるという見方もされています。
理由としては、マウスガードの装着によって噛みしめが安定し、筋力がスムーズに発揮しやすくなることや、集中力が高まることでより良い動きができるといった報告があるためです。特に、身体のバランスを重視する競技や瞬発力が求められるスポーツでは、効果を実感する選手もいるようです。

使い方とお手入れの注意点

使用後は水でよく洗い、乾いた清潔なケースに保管するのが基本です。定期的に専用のマウスピース洗浄剤で洗ったり、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして優しく洗う方法もあります。
また、熱に弱い素材もあるため、直射日光や高温の場所への放置は避けましょう。口に入れるものだからこそ、衛生的に保つことがとても大切です。

成長期や使用頻度に応じた見直しも必要

特に子どもの場合、成長に伴って歯並びや顎の形も変化していきます。そのため、定期的にマウスガードのフィット感を確認し、必要に応じて再成形や作り直しを行うことが推奨されます。
また、使用頻度の高い方は、摩耗や変形、臭いの蓄積などの劣化にも注意が必要です。使用中に違和感を感じたら、無理せず早めの交換を検討しましょう。

安心してプレーするための「口のヘルメット」

カラフルなマウスピース

スポーツ用マウスガードは、まさに口の中を守る“ヘルメット”のような存在です。大きなケガを未然に防ぐだけでなく、安心して全力プレーに集中するためにも欠かせないアイテムとなっています。
「まだ使ったことがない」「使っているけどケアが不安」そんな方は、ぜひこの機会にマウスガードについて見直してみてください。正しく選び、丁寧に扱うことで、スポーツライフがより安全で快適なものになります。

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